第４話

甲斐です。続き(^^;

「…ぺぺだけが元に戻らないの…」
「状況を整理するぞ。まず、借金背負ったリンダさんがいて、借金の肩代わりにイワンのバカと婚約。でも、リンダは庭師のぺぺが好きで、ぺぺはリンダが好きだけど、色々考えすぎて踏ん切れないと。で、イワンの彼女だったカヤってメイドがいて、ドロドロ」
「フッ…『禁断の血族シリーズ』はいいゲームだったな」
「オイラ、何だか全然わかんないぞ」
「要するにだ、イワンは悪い奴じゃないが、唯のバカだ。ぺぺはいい人過ぎて唯のバカだ。リンダさんは…借金付きの女じゃなあ？」
「おまえ、こういう話は好きじゃなかったっけな。」
「カヤって奴はどうなんだ？」
「あの二人の関係から見るに、絶対カヤさんが『朝、起こしに』来ているぞ…」
「シシルもいいけどリサもよかったなあ…カヤさん、この人怖いよ、絶対刺すよ、いつか必ず。マジ目してるもの」
「ぐだってないで、薬取りに行くんでしょ！さっさと行くわよ！」
「…へいへい」
「…ねえアルス…もしもアンタだったら、駆け落ち…してくれる？」
「………。（いいえ／いいえ）」
「テメェこら、何だそのイヤそぉなツラァ？！」
「…コイツにそんなこと聞くのが間違ってるって」

エンゴウ。

「ちーっす、ばあさん、ちょっくら薬頼みてーんだけど？」
「世紀の大占い師、エルマのお店へようこそぉ☆」
「…よし、占え。パミラばーさんがどこにいるか」
「はいな！はむーるはむーるもえもえ〜…む！族長の家と出ました！」
「よし、次はキミとボクとの肉体の相性運！」

マリベルのせいけんづきがきゅうしょをちょくげき！

「ごめんね、自分に関することは占えないのん」
「うぐぅ……で、何やってるバカ弟子」
「えへへ…一度やってみたくてさぁ。パミラ様なら、族長さんに呼ばれてるわよ」
「数年ぶりに来てみれば、変わったのは体のメリハリだけか…ここは、年中熱いから、脳まで暖かくなっちゃうんだな」
「あら、ありがとー。お礼に水晶玉で、ドタマかち割って上げよっか☆」
「やめんかバカ弟子（ガチン）」
「はうっ？！あっ、パミラ様お帰りなさいましぃ」
「やれやれ。で、薬じゃな？コイツは超強力なものじゃぞ、持って行くがエエ」

　　　パミラのひやくを手に入れた！

「ふむ、これがあの、一口含めば口から榎茸生やして猛り狂う『パミラのびやく』か！これならぺぺでも大丈夫だろう！…よし、まずは俺が試してみよう！お〜いエルマこっち来い〜」

マリベルのせいけんづきがきゅうしょをちょくげき！

「…じゃあ気を付けていくがエエ」
「頑張ってね〜」
「…しかし、ココのネタ、絶対元ネタ分からないだろうな」

プレイヤーは本気で『びやく』と読み間違っていた…そして、ぺぺの全快を祝って、宴が催された！

「あら、みなさん。私が腕によりをかけた料理は、召し上がっていただけまして？」
「やあカヤさん、お腹いっぱいいただきましたよ！」
「そう…うふふふ、それではそろそろ、毒が効いてくる頃ですね…」
『どっ、毒ーーッ！？』
「あら、冗談ですよ？…フフッ」
（いやあぁ〜！目がマジだ！目が笑ってないよこの人ーっ！）

プレイヤーはマジでびびった！

「…結局ぺぺさん逃げちゃったわね…」
「まだまだ、遅くはなかったと思うんだけどな。アレじゃ彼は唯の裏切り者だろ？」
「何でもいい、ココはさっさと出よう。ここはヤバイ。いかな俺でも、あのカヤさんはヤバイ」

現代。

「…見事に滅びてるわね〜、グリンフレーク…」
「あれじゃあしょうがねーかもなぁ」
「おーい、あっちにメモリアルパークって町があっぞ！」

「そーれぐるぐるー」
「きゃーっ☆」
「ご主人様は、メイドを追いかまわすのが日課なのでございます」
「ヘンタイよ！ヘンタイだわっ！」
「ヒトの趣味に口出しは止めよう…」
「…お前等、なんで俺を見る。しかし、グロリアの次は『メイド狩り』か…フッ、堀井め…おちゃめな奴よ」
「うう、私は山の上の修道院のシスターですが…うう、ひもじい…」
「修道院、遠いよ。シスターが一晩の安らぎを与えてくれる素晴らしい所だが」
「そういう意味じゃないと思うぞ、あれは。」
「シスターとメイドに満ちあふれた、凄まじい町だな、ここは」
「…次に行くわよ、次に」

おまけ、沼地の洞窟。
「ぐはは、宝のウワサに惹かれて来た奴らを殺しておるのよ！愚か者め、宝と聞けば目の色変えおって…ん、そんなに宝箱が気になるか？」
「ふん、あんな宝箱に用はない。この洞窟最大の宝が目の前にいるからな！」
「はん、恐怖でおかしくなったか？」
「くくく…死ねぇぇッ！踊る宝石×２ぃぃぃぃっ！！！」

結局コイツ等自体が、「洞窟の財宝」でした(^^;１０００Ｇは大きい（笑）