第５話

甲斐なのー。ユバール族の石版なの。現在はクレージュまでクリア（笑）


「さささ、ビバ＝グレイプをどうぞライラさん！アルス、お前も飲め飲め！」
「…やけにテンション高いなキーファよ…（ガタタン）ん？」
「何者だ貴様らーッ！俺のライラに何してやがるかーッ！（バキャーン）」
「うわーっ！？何事ですかーッ！？」
「やっ、やめてジャン！この人達は…」
「問答無用ーっ！！」
「おぅあ？！…仕方ない、ここは一つ…まあまあ社長！いや、大統領！」

アルスは、得意の話術でなんとかジャンをなだめた…

「やあ、流石はホンダラの甥っ子」
「ボルカノの息子！！」
「…いや、申し訳ない。婚約者の所に見ず知らずの男性がいたのでつい」
「まあ、確かにこんなタラシ臭いのがいたら不安であろうなぁ」
「…アルス、お前友達がいが無い奴だなあ…」
「いやぁ、お互い様ってヤツ？」

テントの外
「ふぅ、怖ろしく嫉妬深い奴だった…しっとレベルはさくら君並だな」
「なぁ、ライラさんって、いい女だったよなあ？」
「あん？…まあ、魅力的だとは思うが、タイプじゃねーな」
「そーかそーか！そりゃよかった！わははは！」
「テンション高いな、キーファ…」

神殿
「…というわけで、湖から神殿が」
「早っ！？いきなりそこまで飛んじゃうワケ？！」
「だって、ユバール、他に言う所無いんだもん」
「それもそーね。あ、儀式やるみたいよ」

「…何故です長老？！何故儀式を止めるのです？！」
「今はまだその時ではないらしい。見ろ、神殿が光を放たん」
「そんな事はない！ライラの踊りと私の歌で、神は必ず甦るはず！さあライラ！」

いきなりムービーが始まった！

「うわ？！ＤＱでムービー？！」
「やっぱ、ＦＦには及ばないなー」
「…しかしこのムービー…長老が…」
「…長老がねぇ」

せっかくのムービーは、長老しか印象に残らなかった！

「…何をそんなに焦っておるのじゃ、ジャンよ…」
「神さえ甦れば、ユバールの使命も終わり掟に縛られることもなくなる…そうすれば精霊の刻印がある者同志でも結ばれる事が出来ると思った…ですが、そんな邪な気持ちでは神に届くはずもなかったのです…私は最早ココにはいられません。お別れだライラ…ッ！」
「ジャン…」

「で、結局？ここでも色恋沙汰で、村から逃げる男が一人ですか？！」
「しかも、あんなに熱上げていた婚約者は、全然自分に気がなかったというさぶいオチ付き…」
「ウガー！オイラちっともわけわかんねーよアルス！！」
「わかったわかった、ガボにも恋愛の手ほどきをしてやろう」
「へぇ〜え？ボンクラのアンタにそんなことが出来るって言うんだ？」
「いいか、恋愛における一番のキモはな…『お兄ちゃん』から『恋人』にシフトするきっかけ、ここだ！」
「…認識が腐るから、こんなペドロの言うことに耳貸しちゃダメよ、カボ」

ユバールのテント。
「俺はココに残って、ユバールの守り手として暮らしていく事に決めた」
「はいはい。ほら、グランエスタードに帰るぞキーファ」
「俺は、自分の進むべき道を見つけたんだ！」
「王様への報告はお前がやれよキーファ」
「アルス！お前なら分かってくれるだろう！？」
「…ああ、分かるさ。だがな…分かる訳にはいかんのだ！！お前、国は、王は、民は、リーサ姫はどうする気だ？！」
「それは…お前からよろしく言っといてくれよ…」
「あーあ、こんな酷いヤツだったとはなー。んー、見える見えるぞ、お前がいなくなって絶望に沈むグランエスタードが！あーあ、闇に呑まれて魔王に封印されちゃうなー、最後の砦だったのになー、こんな略奪愛野郎が王子だったせいでー」
「ぐっ…だが俺は決めたんだ！ライラと共に生きると！！」
「………キーファ、まさかお前…『失敗』したのか…？」
「うっ？！い、いや、そんなことはないぞ！いや全然？！」
「そうか…なぁ、キーファ…『現地妻』って言葉知ってるか？（晴れやかな笑み）」
「…いくら俺でも、そこまで極悪人にはなれん」

「なあ、何でキーファ戻ってこねーんだ？」
「ん……男には『責任』を取らなきゃならん時もあるのさ…」
「バカ王子だとは思ってたけど、ココまでバカだとは思わなかったわ…アルス、報告はアンタがやんなさいよ！？…私、絶対ヤだかんね、王様やリーサ姫にこんな報せ運ぶのなんて…」

現代、グランエスタード城。
「…………最悪…」
「リーサ、メシ食ってねーんだって言ってたぞ？別人みたく痩せちまったぞ…」
「……二人とも、過去のユバールに飛ぶぞ。…百発ぶん殴ってやらねば気が済まん」

ユバール。
「テント、ねーな？」
「…もう旅立っちゃった後みたいね」
「くっ……ロイエンタールの大馬鹿野郎ぉぉぉぉッ！！」
「何よそれ？」
「親友に対する、様々な想いを込めたやるせない叫びだ」
「…で、どうするワケ？」
「俺達は俺達の進むべき道を行くしかあるまい…それに、次の旅は苦しくも実りある旅になる予感がするぞ！」
「ふぅ…ん。じゃ、行きましょうかね！……バイバイ、バカ王子…」




そんなわけで、次は遂にダーマ（笑）ちなみにこの日記はＬＡＦ（ラブラブ・アルス・フォズ）ですから（爆死）巷にはＬＡＫが多いよう。マリベー立場無し（失笑）

（注１）ペドロ…ペドフィリア野郎の略(^^;