第１３話
甲斐です。ナコルルを買って、ガルフォード色に着色してみました。
ベガ「私が世界を征服してもいいのだな？」
ナコ「皆が笑顔でいられるならばいいです」
…悪ナコ誕生？
「やあ、あんた達か。ボクは旅に出る事にしたよ…姉さんにはもう、ボクの助けは必要ないからね…さよなら」
「…ここでも、恋に破れて逃げ出す男がまた一人…ほ〜り〜いぃぃ…」
「こっぴどく振られたわよねぇ。まあ無理もないけど。はなから噛み合ってないし」
「よう大将！」
「フーラル。…なんだお前もか？」
「ああ…やっぱり俺には、お堅い神殿勤めなんて無理なんでね。また、気ままに一人旅を続けるさ」
「ふう…」
「どうした、親衛隊長？」
「…その呼び方はよしてくれよ。まいったよ実際、なんで俺なんだ？」
「今のダーマにゃ、お前しか人がいないからな」
「確かに、こういった残務処理や、細々した手続きなんかはいいんだが…いかんせん俺には人の上に立つ才能がまるで無いんだよ。ザジやフーラルにも逃げられちまった…お前達も、やっぱり旅を続けるんだろう？」
「まぁ…な」
「淋しくなるな…ネリスにも会っていってやってくれ。少しは元気が出るかもしれないからな」
「あ…皆さん…すみませんこんな恰好で。…あれ以来、ベッドから起きられなくなってしまって。…カシムのお手伝いをしたかったんですけど…それに、ザジも出て行って…どうしてなのかしら…ザジ」
「（…全然理解してないみたいだな）」
「（ま、しょうがないっしょ？）」
「…それでは次の方、どうぞ…あ、アルスさん！」
「よ、頑張ってるな！」
「はい、おかげさまで！ダーマもだんだん昔の姿を取り戻してきています。…こちらから来たと言うことは、転職をご希望ですか？」
「ああ、元々その為に来てたんだしね。…おぅ！それじゃあ軽く魔法使いからやってくんなぁ！」
「うっ…初めての筈なのに、何故か懐かしいフレーズ！？」
ギ ラ 完 了 ！
「ぐあー！メラミじゃないのか！」
「オイラはホイミとかも憶えたぞ」
「魔法使いになるがすぐやめる。そうりょになるがすぐやめる…と」
「さて、此処からが本番。…本当はマリベルにぶとうかとかやらせたかったが…今回舐めてると死ぬので、お前はまず魔法使い、ガボは羊飼いだ。そして俺は…フォズ様、俺は踊り子…いや、ココリコにしてくれ！」
「えーと…笑わせ師で宜しいですか？」
「うわ、あのアルスと滑らかに意志の疎通してる…」
「…これでアルスは、笑わせ師として生きていく事になりました。生まれ変わった気で修行に励みなさい」
「よし！……さて、と」
「あ……旅を…お続けになるのです…ね？」
「ええ。」
「私…私、皆さんの、道中の無事をお祈りしています…ずっと…」
「フォズ様…なんか、凄く悲しそうだったぞ？なんでだ？」
「ま…もう二度と会えないかも知れないって、分かってたんでしょうね…戻ったら、ダーマはあっても、数百年経ってるわけだし…さ」
「……。」
「変に想いが残ると辛くなるから、さっぱり別れた方がいいのよ」
「マリベル。俺は此処に残ってダーマの守り手として暮らしていくことに決めた！」
「寝ぼけたこと言ってんじゃ無いわよこのスカンチンッ！！（ドバキャァ！）」
「ぐはぁぁっ！」
「おらおら、帰るわよ！！」
「ううう〜、フォズ様〜」
アルスはフォズ大神官のブロマイドを使ってみた。
「ふぉぉずぅぅさぁぁまぁぁ…」
「ウザッ！いい加減に元に戻れ！ほら、ダーマが見えて来たわよ！今回は一気に２つもシマが広がったって大騒ぎなんだからね！」
旅の宿。
「毎度ありっと！…さあマリベル！着るのだ、この［バニースーツ］をっ！！」
「うぐぅ…フォズ様がいなくなったら、本当に元に戻ってしまったわ…」
ダーマ神殿。
「こっちの大神官は、ムサいオッサンなのね…」
「「やだいやだい！オイラ転職はフォズ大神官って決めてるんだいっ！！」」
「あーもー、二人でやんな！…なんでも、このあたりに山賊が出て困ってるらしいわよアルス。…アルス？」
「……くくくくくくく。」
「何よ、不気味ね…」
「マァ〜リベェ〜ルちゃぁぁん！…この人、だぁ〜れだっ？」
「……ウゲェェェッ！！そ、そいつは！！」
「私は命名神マリナン様にお仕えする神官です」
「ああああああ、ああ、アルス…考え直そうよ、ね、ね？…ほら、変な名前でプレイするとさ、後悔するわよ？絶対するって！」
「…おおマリナン様、新しき名、アスカに神の祝福を！！」
「うぎゃーっ！信じらんねェーっ！何考えてんだこのバカーッ！！」
「よぉし、こんにちわ、我が幼なじみ、惣流・アスカ・ラングレー君！わははっ！」
「が…学園ＥＶＡ…（ガクゥーッ！）」
「さぁて！それじゃあ山賊退治に行くか！準備はいいな、マルチ！」
「はいですぅ〜」
「…………誰だそいつァ？！」
「誰って、ほら、グリンフレークにあったろ？［からくり大百科］。あれに、淋しい夜を慰めてくれるからくりメイドが載ってたろ、あれから緑髪のほよ系のからくりメイドを発注しておいたんだ。」
「発注って…どこにそんな金が…」
「ダーマにあったアントリアの隠し財宝を全て使った。５００万Ｇ」
「（…くらっ）」
「それに［プロトキラーの心（麦藁付きＤＶＤ）］を入れたのがマルチだ。まだレベルは［足手まとい］だが、そのうちマックスレベルの［マリス級］に…」
「あんのレベル？！」
「ああ、モンスター職だ。女の子モンスターの［メイドさん］とは、違うぞ、ロボだからな。ちなみに、ヘルバトラーのレベルは［セバスチャン］［ギャリソン時田］…などに」
「違っ！それ、バトラー違い！」
「アルスさぁん！見て下さい、キャプテンハットにうさみみバンドをくっつけてぇ…キャプテンばにらー！」
「おお、キャプテンバニラ！萌えキャラ！」
「（げんなり）…で、結局なんなの、そのロボ？」
「はい！私、ＨＭＸ（ハイパー・マシーン・Ｔｙｐｅ−Ｘ）アクアプライオス−１２通称マルチ、とお呼び下さい！…ドジな私ですけど、おそうじだけは得意です！」
「俺達の散らかした道具を整理してくれる、頼もしい奴だ」
「……［ふくろ］か？そいつの正体は、［ふくろ］かマリナンーーッッ！？」