甲斐です。ふくろの名前を、「ふところ」にすると、盗賊様っぽくていいかも、なんて思う秋の夜（笑）アルスはホットストーンをふところにいれた！
現代の砂漠の城。
「おおお、救い主様だーーっ！」
「救い主様がいらっしゃったぞーー！」
「わっ、わっ！なによ一体？！」
「驚かせてしまいましたね…実は、この城には、何百年も前に砂漠を救った救い主様の伝説が残っているのです…フェデル女王とハディート王が、『時を越える旅人達が、やがてこの城に現れるだろう、そうしたら皆で歓待してやってくれ』と、旅人の絵姿を残したという…その絵そっくりの皆様が、今日ここに現れたのです！皆様は、伝説の、時を越える旅人なのですか？…と、女王様は言っております」
「ええ、その通りです。城の方々に、当時のことをお話ししましょう」
「有り難うございます！…皆、宴の用意を！…と、女王様は言っております」
「…しっかし、ハディート王？…よくあんなのと結婚する気になったわねぇ」
「フェデル女王、受け身っぽい性格だったからなあ…あの勢いで押し切られちゃったんだろうなぁ…」
そして宴が始まった！山海の珍味に舌鼓を打ち、アルス達は心ゆくまで楽しんだ！
「うめぇ！うめぇなこれは！…お、こっちのもうめぇ！オイラ最高の気分だぞ！」
「どうぞどうぞ、お好きなだけお食べ下さい！」
「…と、その時襲ってきた魔物を、この美少女アスカ様が必殺のイオラで…」
「おおお！」「流石は救い主様！」「お美しいだけでなく、勇敢であられる！」
「にゃははは！褒めて褒めて、もっと褒めて！」
「はう〜、皆さん楽しそうで、このマルチも幸せいっぱいですぅ〜、ね、アルスさん…アルスさん？…あれ？おトイレですか？…そういえば侍女さんや踊り子さんもいらっしゃいませんね…どうしたんでしょうか？」
そして夜が明けた！
「やぁっぱさぁ？国一つ救うぐらいの大活躍をしたら、アレぐらい感謝してもらいたいわよねぇ！…いままで、結果に見合った感謝ってされてない気がするわ。…うん、ハディートのヤツ、少しは見直してやろうかしらね！」
「う〜…オイラ食い過ぎ飲み過ぎで苦しいぞ…でも、ここからしばらく動きたくねーよなぁ…うまいモン食い放題だぞ」
「…俺も…いや、もたんか？」
「…ねぇ、アルス、昨日はどこに行っちゃってたワケ？」
「どっか。」
「ふーん…そういえば、フォズ様どうしてるかな〜」
「（びくっ）」
「久しぶりに会いに行くのもイイかな…あ、アルス達はここに残るんだっけ？」
アルスはへんてこな踊りを踊った！
「にひひひ、葛藤してる、葛藤してる…ふんだ、何よバカ！」
「………よ、よし！またダーマで、徹底的に修行してくるか！」
「あ、行くの？…フォズ様におみやげ話、いっぱいして上げよ〜っと！…例えば、昨日のアルスがどんなだったとか！」
「アスカ…わかったから！なんか望みがあるなら言ってみろ！」
「…何でも…聞いてくれるの？（上目遣い）」
「お…おう！（どきっ）ふふん、男に二言はないぜ！」
「ふふふ…遂に言ったわね、その台詞を！じゃあアルス、早速あたしの名前をマリベルに戻しなさい！ほれほれほれ！ほーっほほ！」
「な、何ぃ？！………フッ…フォズ様はきっと分かってくれるさ！男の悲しいサガってヤツをさ！！」
「ぐあっ！！そ、そこまでこだわるか！男に二言はないんじゃなかったの？！」
「二言など無い！前言を翻しただけだ！！」
「ムキーッ！このバカアルスーっ！！」
「結局、こいつらってイイコンビだよな？」
「はう〜、仲良しさんで羨ましいです〜」
「…ふぅ。今日の巡礼の方はアレで最後ですね？」
「お疲れさまです、フォズ様。…私の煎れたお茶でよければ、お持ちしますが？」
「お願いしますカシム。…（かちゃ）…不思議なお茶ですね…スッと落ち着きます」
「マルチから教えてもらいましてね。何でもアルスの母上に習ったお茶に、ハーブをブレンドした物だとか…」
「アルスさん…今頃どうしてるでしょうね…アスカさんと喧嘩して無ければよいのですけど…（ふっと目隠し）えっ？」
「…だーれだ？」
「えっ、あ…うふふ、駄目ですよ、こんな悪戯をしては（手にそっと触れる）」
「ははっ……お久しぶりです、フォズ様（にこっ）」
「お久しぶりです……アルスさん！（柔らかい微笑み）」
「ぐわーーーっ！やるかフツー？！あんな照れ臭いこと！！…プリシスか？サクラ大戦か？ああ？！」
「どうどう…落ち着けアスカ、馬みてぇだぞ」
「あーゆう事するのは、後ろめたい事があるからだって、主任さんが言ってました」
「誰よそれ？」
「…で、今回は何だ？転職しに来たのか？」
「いや、この際だから、ここで徹底的に鍛えようと思ってな」
「ほう。それはフォズ様も、大層お喜びになるぞ。何と言ってもフォズ様は夜…」
「カ、カシム！変なこと言わないで下さい！！（真っ赤）…なんでそんな事をあなたが知っているんですか…？（底冷えのする声）」
「うっ、いえ、仕事柄…（冷や汗）…やあ、それより、どうだお前等もお茶など？」
それからアルス達は修行に明け暮れた…
「マルチ！薬草だ！」
「はいっ！えっとあっとよっと…はわっ！？（どんがらがっしゃん）あうぅ〜！」
「…やっぱ、戦闘中にどうぐは出せんか…」
「そうですな…やはり、そこはこうしたら良いかと」
「そうですね。…有り難うアルスさん」
「うめぇな！オメーも大分腕あがったじゃねーか！」
「はいっ！カシムさんの教え方がいいからですぅ！」
「ま、男の一人暮らし何でな。最近は、ネリスに栄養のある物も作ってるし。…フォズ様も大分腕を上げているぞ？」
「ほほぅ、そうか…いつかフォズ様の心づくしをいただける日が来るかな？」
「…まだ、ちょっと自信がないですけども…」
「あんた、お風呂なんて入って平気なの？」
「はいっ、リーフ製品は全地形適応が売りの一つですから、防水も完璧ですぅ〜…」
「あっ、マ、マルチさん？！」
「…湯あたりするとは…やるわねリーフ製品」
「はへ〜…ＣＰＵが熱暴走しちゃいますぅぅ〜（ぐるぐる）」
「にしても、何？この入浴シーンは？文字だけの癖にサービス？」
そして夜が明けた！
「何で［夜が明けた］なのよ？」
「ＤＱのお約束だ…さて（ぴゅいいい）…来たぞ、スライムナイト８２３匹目！」
（ちゃかちゃかちゃっちゃっちゃー！）アスカは２４レベルに上がった！
「あっ…」
「２４になってしまったか…ここまでだな…」
「フォズ様とも、またお別れか〜」
「そうですか…また、旅立たれるのですね…」
「ええ。最早、この近辺では、我々は強くなりすぎてしまったので」
「ふふ…この１年近く、本当に楽しい日々でした…また、来て下さいますか？」
「無論のことです。必ず来ますよ…そうだ、約束の印に指切りをしましょう」
「ゆーびきーりげーんまん………約束…約束しましたよ？また、来てくれなきゃイヤですからね？」
「必ず戻ってきますとも！土産話を楽しみにしてて下さい！（ニカッ！）」
「はいっ！（にこっ）」
「ぐはーーーっ！やるかフツー？！あんな照れ臭いこと！！…プリシスか？サクラ大戦か？ああ？！」
「どうどう…落ち着けアスカ、牛みてぇだぞ」
「次に行くわよ！オラオラ！」
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