第20話




甲斐でする。


『朝〜、あさだよ〜、朝御飯食べて学校行くよ〜』
「…むぅ、朝か…」
「アンタ、いつもその目覚ましなワケ?」
「…なゆきすとたるもの当然…うわあっ?!なんでアスカが俺のベッドに?!」
「あのねぇ…昨日下の酒場でお祭り騒ぎの皆さんと、散々騒いで、へろへろで人の部屋に来たのは誰だと思ってんのよ…」
「む?…むぅ…そうだっけ?」
「…じゃあ、アタシに何言ってたかも憶えてないの?」
「……何か言ってた?(おそるおそる)」
「教えてあげないわよーだ!ふふふっ!」
「うぐぅぅ…何言ったんだ俺ー?!」
「さあ、チェックアウトしましょ…ん?」
「にゃああああ!お、お兄さぁぁぁん?!(どっしーん!)」

   池田屋の階段落ちな詠美ちゃん様を、アルス君ガッチリキャッチ!

「はうう、階段落ちは、私の芸なのにぃぃ…」
「詠美じゃなくて千紗ちゃんだったか…それにしても…」

  「まるで、日だまりによく干したお布団を受け止めた様なな気分でした」
  と、のちにその老人は述懐したという…

「なにが『その老人は』よ!」
「あ、あの、有り難うございます…もう平気ですから離してくれませんか?」
「おう、失礼」
「エイミ!…ホントにすみませんでした皆さん、この子ったらホントにドジで…エイミもよくお礼を言うんだよ!あのまま落ちてたら大怪我だったかもしれないよ!」
「…2,3日入院の筈だったのに、何時退院したんだ?」
「え?私入院なんてしてませんけど…人違いじゃないんですか?」
「むむぅ?」

「明日は開通式だぜ!飲めや飲めや!」
「私が一番に橋を渡ろうと、こうして待っているのです」
「…あれー?今日が開通式じゃねーのかアルス?」
「むう…間違ってたっけ?昨日の記憶がなんかあやふやでな…俺、昨日…」
「教えて上げないもんね、何言ったかは!」
「うぐぅ…」


『朝〜、あさだよ〜、朝御飯食べて学校行くよ〜』
「にゃああああ!お、お兄さぁぁぁん?!(どっしーん!)」
「……貴様がラムちゃんかぁーーーーーーっ?!」
「うみゅぅぅ?!な、何ですかーっ?!」

「おのれ魔族め、今回はビューティフル・ドリーマーであったとは!」
「…バロックさんの所に行ってみましょうよ、アルス」
「カビが生えてて、そこにクリーニさんが来て『とらんき、らいざあ?!』かも知れないしな!」

「時間が繰り返してるだあ?…凡人がこの大天才と同じ事に気付くとはな!…時計塔が怪しいな、お前等見てこい、鍵!ほらよ!」

「…取りあえず時計を止めてみるか…うりゃ(カチッ)」

『…時よ!(こきーん!)』
「な、なんだ?!今、ポーズをかけた音がしたぞ?!」
「みんな止まっちまってるぞ!」
「こ、これは…悪戯やり放題?!まず(びゃすっ)…お、おおぅ…」
「ふぅ…こーゆー奴なんだって、よーく分かってるはずなのにね…何なんだろ私…」

「怪しいところに来てみました。バロックさんの絵が保存してある所です。…クリーニさんが手紙を読みながら止まっています…内容は…」
「バロックさんて、エイミのお父さんだったんだ…」
「芸術のために家族を捨てたか…まぁ、詠美もグレてないし、他人の人生だな」
「突入しますよ〜、変なぐるぐる時空の狭間〜」

時の狭間。
「……なあ…」
「…ん…なによアルス」
「…俺達何しに来てたっけ?」
「…決まってるでしょ」
「……そうそう、時術を教えてもらいに来てたんだよな…時の君や〜い」
「…タイムリーブとかあれば戦闘中無敵だしね…時間蝕も使いやすいし…」
「…アセルス様や〜い…アルカイザーのパーティーに本参加してくれ〜…」

「淋しい淋しいとっきっわっ!時計を逆さに巻っいってっ!夢のワンダーランドへさぁレッツゴ〜☆くっつーおとをなっらーしていーくーのっ…ん?どうした?」
「タイムマスター様、侵入者でマキ!」
「…見つけた…時術教えてもらいに来たよ〜時の君〜」
「…大丈夫よ〜殺すのは麒麟の方にしとくから〜」
「…なんだこいつら…よく分からんが人間がこんな所に来てしまうとはな!」
「はにゃあああ〜2000年問題が〜」
「…あれ?何で砂時計の間に時の君がいるんだ〜?…はっ!?しまった、これはDQだったんだ!アスカ!」
「…うう、あまりにも、時のリージョン似の場所だったんで混乱してしまったわ!」
「と、言うわけだ。犬夜叉も放映開始したこのご時世に、うる星もないだろ、戻せ」
「戻すわけないだろ!…ふふふ、みろコイツ等を!マキマキの実を食べた、悪魔の実の能力者だぞ!蒔くぞ巻くぞ播くぞ〜」
「イオナズン」「コーラルレイン」「イオナズン」
「あっ、あっ、酷い…一回は[時の砂]使われて、ビックリするのがDQファンってものだろー?!」
「…AI戦闘に、ファン心理の入る余地って無いんだ…とびひざげりー」
「うっうっ…酷いや姉さん!」

「開通〜!」
「よし、これで大丈夫だな!」
「バロックさん、エイミに名乗り出なかったらしいわね…」
「橋を渡ってみましょうよ〜…うわー、変なオブジェですぅ〜」
「……あれ?リートルードこれで終わりじゃないの?!」
「石版移動しない限り1本のシリーズなんだ。もうちょっとだけ続くんじゃ!」
「それでは皆さん、次回もアスカのハリセンが唸ります!」
「アタシは千鳥かなめかいっ!」


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