甲斐です。えー、まー、いったいコレのどこが日記で、どこがDQなんだというのは置いといて。(置いとくな)…今回は、マルチの秘密に迫りましょう(嘘)合い言葉は、「版権フリー」!書いといてなんだが…完全にドラクエが消えている(^^;まあ、俺DQ世界の裏設定と言うことでひとつ(笑)
閑話休題・その2
「メモリアリーフ到着ですぅ〜!はう〜、帰ってきました〜」
「アンタ、ここの出だったの?」
「ま、そうだ。…どれ、挨拶してこよう。頼まなきゃならないこともあるしな」
「ん〜、ティタァ〜イムは優雅だねぇ…」
「おぅ、メイドは追いかけてないのかい、ご主人?」
「ノンノン!ボクだって、いつもいつもメイドを追いかけているわけじゃないんだよ?休息ってモノが必要さ」
「…メイド追っかけが、風物詩になってんでしょ?…やれやれ、こんなのがご主人とは、世も末ねぇ」
「ところがだな…おい、ご主人、『…ロボットに心は必要かい?』」
「『私は人間の友達が造りたかったんだよ』…(ならず者のかぶりモノを脱ぎつつ)…いらっしゃい、歓迎するよアルス君。お帰り、マルチ」
「ただいま戻りました、主任さん!」
「えっ?!あれっ?!ならず者の下から、くたびれた学者が?!」
「紹介しよう、世界一のメイド好きのダメ主人とは仮の姿、この人が裏の世界では知らぬ者無き、からくりメイド技師の第一人者、長瀬主任だ」
「長瀬です。よろしく、アスカ君、ガボ君」
「(ぽかーん)」
「彼は、例のアルマンさんの孫娘から、綿々と続くからくりメイド技術の継承者だ」
「ああ…そんな娘もいたわよね…」
「じゃあ、ラボに行こうか…(横に立っていたバニーさんに声をかける)シンディ君、客人にお茶の用意を頼むよ」
「はい、主任」
「えー?!あのバニーさん、シンディ宮内ーッ?!」
「くくく、絵で見たいだろう、バニー姿のシンディさんを…PS版じゃないぞ、PC版のシンディさんだ。」
「よしと。すべて異常なしだよ、マルチ」
「ありがとうございます主任さん!う〜ん、フルメンテナンスの後は気持ちいいですねぇ〜」
「あの屋敷の地下の地下に、こんなラボがあったなんて…」
「ここはねぇ、街の裏手の雨月山の地下にあるんだよ」
「う、雨月山ーっ?!」
「そうさぁ、山の頂上には美人の4姉妹(フォーシスターズ)がいてねぇ、旅人を泊めてくれたりもするんだよ…美しい鶴来は〜人と人繋げぇて〜」
「ま、ここは、メモリアリーフだからな」
「いや、いくらリーフだからって…ここはドラクエ世界なのに、リーフネタ多すぎ!」
「何を言いうのです!リーフが我々に示した理解を知らないのですか?!…[版権フリー]!ああ、なんと魅惑の響き!版権フリーだから、DQ世界とも違和感無く融合できるのですよ?!」
「違ッ!それ版権フリー意味違ッ!…大体、DQの方は版権フリーじゃないっ!」
「ま、それはともかく…実は、マルチの[ふくろ]としての限界のことですが…」
「流すなーっ!」
「はっはっは、その件なら、新型の機能の実験とともに、付け加えておいたよ…マルチ、ちょっとやってみなさい」
「はいっ![不思議で愉快な大風呂敷(ファンファンクロス)]!!(ぶわっ)」
「むうっ…念能力とは…」
「また一つ、人間に近づいただろう?…ただし、やっぱり戦闘中に広げることは出来ないからね」
「…念なんて使えたら、人間超えてるっての!」
「何を言うアスカ、俺だって使えるぞ?…[盗賊の極意(スキルハンター)]!!」
「…確かにアンタそれ使えるわ…職歴技全部盗ったモノね…[マトンアタック]とか使いモノにならない能力が多いのも、それっポイわ…」
「オイラたち、幻影旅団だったのか…?」
「マルチのコンセプトは、[限りなく人間に近いからくりメイド]だからね。精神的な面を、重点的に実験しているんだよ」
「…他にもいるの?こんなからくりメイドが…」
「もちろん。この屋敷の中にもからくりメイドがいるが、判らないだろう?なみやマリオンやアリシアはもう稼働しているし…後は」
「――主任。」
「と…彼女が最新型のX13タイプのセリオだよ」
「――初めまして皆様。HMX−13セリオと申します、どうかお見知り置きを…」
「はう〜、それじゃあ、このマルチの妹さんになる訳ですか〜」
「――姉さん?」
「そうですよ〜、よろしくです、セリオさん」
「――こ、こちらこそ…よろしくお願いしますマルチさん(ぽっ)」
「「「(なんだその、ぽっ、わ?!)」」」
「――あの、突然ですが皆様、私も旅のお供に加えていただけませんか?!」
「は?」
「――実働実験も兼ねて、私もマル…あ、いえ、人々のお役に立ちたいのです…それに、最新型のからくりメイドとして、必ずやお役に立てるという自負もあります!」
「ど…どんなことが出来るの?」
「――はい、例えば軌道上のゼロキャノンとリンクして、街一つを瞬時に消滅させるエネルギーを人間大の大きさの物にピンポイント射撃したり出来ます」
「…おい主任。こいつの開発コンセプトは何だ…?」
「セリオは[単体で戦局を一変できる力を秘めたからくりメイド]という…」
「PT兵器か?!何でメイドで戦局を覆す必要があんのよっ!?」
「いやあ〜、この命題は、フォロッドでずっと研究されてきていてねぇ…」
「む、むうう…確かにあそこじゃそうなっちまうか…」
「――他にも、ソリトンノヴァとかガイアマッシャーとかコスモバニッシャーとかザッパーとか、とにかくお役に立ちます」
「却下だ却下!なんだ?お前は戦艦インヴィンシブルの艦砲射撃か?リミット技のハイウインドか?!そんなバランス崩すの連れていけるかっての!」
「はっはっは、他にもラムダドライバとか斥力場ターボとかBHエンジンとか、色々ヤバイ物積んでるからねぇ…」
「――そ、そんな…それでは、マルチさんと一緒にいられない…」
「大体、袋は一つしかないんだから、マルチ以外は連れていけんのだぞ?」
「――じゃ、じゃあ、アレ、勇者様にはよくくっついてる、アドバイザーの小妖精みたく…私のF型端末をご一緒に…見たくないですか?フェアリーセリオって?ね、ね?可愛いですよきっと?」
「だめったらダメ。袋はマルチがいればいいし、ツッコミ役はアスカがいてくれるからいらないし」
「――(がっくり…)」
「まあ、誰か他のパーティーのふくろにして貰いなって。…じゃあ世話になったな主任」
「また、何かあったら来たまえよ」
「セリオさん、大丈夫ですよ!私なんかより、遙かに有能なんですから、すぐに誰かのふくろに任命してもらえますよ、頑張ってください!」
「――はい…マルチさんも頑張って…」
「ま、気を落とすなセリオや」
「――ふふふ、甘いですね…いずれ必ず私の力が必要になることは、このセリオのラプラスデモンタイプのCPUが因果計算ではじき出していますから…ふふふ」
「おかしいなぁ…なんでこんな風になってしまったのやら…ねぇシンディ君?」
「世界の構築者が歪んでしまっているせいですわ」
「…何となく雨月山を登ってきてしまったが…」
「おやー?お客さんですかー…ハっちゃーん旅の方だよ〜」
「あ、こんにちは旅のお方!ギュイオンヌ修道院へようこそ!お疲れでしたら、お泊まりいただくこともできますよ…お茶でもいかがでしょう」
「ハっちゃん、お茶っ葉は擦り切り一杯までだよ〜」
「もしかして柏木ハツ音?」
「わかりにくい複合ネタよね…」
「修道院は自給自足を旨としています…ですがこの通り貧しく…しかし清貧こそ尊ばれる神の道ではないでしょうか?」
「(偽善者っぽい?)」
「(偽善者っぽいわ)」
「(偽善者っぽいぞ)」
「今日はお客様がいらっしゃってるから、奮発しましょうよ」
「やったー!久々に[雑草のおいしい食べ方]を見ないですむのね〜!」
「今日の献立は、『初音特製大盛り肉じゃが・豚肉抜き』!」
「ううう〜お肉食べたい〜」
「だああ!俺達の持ってる食い物をやるから!もう!」
「あああああ、お、お饅頭なんて見るの何年ぶりかしらあぁぁ…」
「ひはのままふほにほへんふほふぁふぁひまふふぁは…」
「食ってから喋れ食ってから…露天風呂か、あそこのハーブのあるとこだな…よし、一風呂浴びて泊めてもらうか!」
そして夜が明けた…
「やっぱオイラ変だと思ったんだよ!あんな山ん中に女ばっかで!…ぶるるる、思い出してもおっかねぇ…夜中に人の気配がするから目を覚まして見たら、壁に鬼の陰がうつってんだぞ!オイラ必死に隠れちまったよ…食われちまうとこだった…」
「アタシとマルチのトコには、誰も来なかったわよ?…アルス、アンタのトコには?」
「ん…ああ…おいしくいただ…あぁいや、別に何もなかったが?」
「ふーん…?(疑)」
「えー!オイラだけー?!やっぱり、狼ってうめーのかなぁ…」
「ちづるさん…」
「はい?何か言いましたかアルスさん?」
「ああ、コレで現代のリートルードも片づいたし、いよいよ次の石版を使うぞ!」
「はぁ〜、やっと新たなる冒険の始まりね?」
「おうとも!ネクストコナンズヒント、[沈没]!」
「えらく幸先悪いわねぇ…」
閑話休題・その2 了
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