第３３話

みょーんみょーん…

アルス「……。」
ガボ　「どうしたアルス？…クンクン、ここは魔物の気配とかはねーなぁ」
メルビ「…しかし…戦乱の気配はビリビリしているでござるよ」
アスカ「人間同士ってワケ？…あー、ヤダヤダ！…で、どうしたのよアルス！」
アルス「ああ…実はな…」
アスカ「実は？」
アルス「マーディラスをクリアしてから、半年近く経ってて、あんまり覚えてないんだよ…」
アスカ「…………なんちゅーか、洒落にならないわね…てゆーか、そんなに経ってるんだ…」
アルス「世の中は、今やサクラ大戦３ですよ？！メルくんですよ？！光武ナックルですよ？！」
アスカ「いの一番にメルくんが出る辺り、アンタらしいというか…」
アルス「シーくんも、我が心のかないみか様で、素晴らしいのですがね、ウーッサッサッサ！」
マルチ「アルスさんは、このシリーズは、脇ばっかり萌えてましたね！マルグリットさん、サキくん、かすみさん、メルくん…」
アルス「コクリコはいい娘だ！凄くいい娘だ！いい娘だけど…ラブの対象にはならんだろ、この娘…」
ガボ　「で、どーすんだよ、アルス。」
アルス「うむ、それなりの記憶を頼りに、ネットでの検索結果で骨組みする！…なに、少々違ったってかまうもんか」
メルビ「大体において、今までが『少々違う』なんてレベルではないでござるよ…」
マルチ「じゃあ、気を取り直して行ってみましょう！…ほら、お城が二つありますよ〜」



マーディラス城下
メルビ「うう〜む、何ともすごいでござるなぁ。見て下され、この立派な魔法研究所！」
アスカ「いいなぁ、きっと凄い呪文が研究されてるんだろうなぁ…究極合体呪文メドローアとか、ドルオーラとか、カイザーフェニックスとかさぁ…」
ガボ　「ドルオーラは呪文じゃなくて特技だぞ」
アルス「…などと、会話しつつも、一行は皇太后の手紙を神殿に届けたり、大神官のためになんたらの結晶を取ってきたりして…」
マルチ「『大神官の書状』を携えて、お城に戻ってきました〜」
アスカ「早ーーっ？！」
アルス「だってー、ココの大神官、おっさんだしぃ」
ガボ　「…そういえば、フォズ様元気にしてっかなぁ？」
アルス「ふふふ、そんな僕が手に入れた、これが…『大神官の処女』ーッ！！」
アスカ「……炎を見る度思い出せ、死の恐怖を！フィアンマ・ウンギアァァァァッ！！（づどぉぉんっ！）」
アルス「ぐはーっ？！」
メルビ「おわー！しょ、書状が燃えるでござるーっ！！」
ガボ　「ふーっ！ふーっ！あ、あぶねぇ…いつの間にオイラの炎の爪を…」
マルチ「コレが燃えちゃったら、大変な事で（ぼひょん）…っきゃーっ？！何処からともなくメラがー！？」
メルビ「ぬわー！け、消すでござるよマルチ殿！！」
マルチ「はわわわ、ええーい！マルチ・シューティングピュアウォーター！！……き、消えましたぁ…」
メルビ「…一体、今の水は…？（ぼひょぼひょ）な、なんなのでござるか、この事態は？！」
ミクワ「うわーんうわーん！ま、魔法が止まらないよぉ〜！助けてぇぇ！！」
アルス「むっ？！らぶりぃ魔女ッ娘がドジな失敗でピンチだ！いざ救わんや！（ばっ）」
アスカ「素早ッ？！」
ミクワ「ああーん！止まらないよぉ〜っ！（ばぼん！）…あっ！」

　　　　ミクワのメラは、いかにも怪しい黒ローブの男に当たってしまった！

ミクワ「あ、ああ、あの…ご、ごめんなさいごめんなさい！私…」
男　　「ふふ…魔法に失敗したのか。まだまだ未熟だな。」
ミクワ「ほ、本当にご免なさい…」
男　　「くくくく、小娘、一つ私が手ほどきをしてやろう…」
ミクワ「……えっ…？」
男　　「見ろ、正しい火炎呪文とはな、こう使うのだッ！！（ばどぉっ！）」
ミクワ「きゃああああ〜っ？！」
アルス「うげっ？！メラゾーマだと…くっ、間に合わ…」
神父　「とぉーーーっ！（ごがぁぁん！）ぐぁぁぁっ！」

　　　　突如神父が飛び出し、爆炎を体で受け止めた！

男　　「ふん…（すたすた）」
神父　「ミクワ…無事かい？」
ミクワ「ひっくひっく、神父様が無事じゃないよ〜！」
アルス「おい、アンタ無茶するな…ベホマ！（きゅいん）」
アスカ「あの黒ローブ、行っちゃったわよ！？」
メルビ「今はこの御仁の方が大事でござるよ」
神父　「うう、すみません旅の方、私を教会まで運んで下さいませんか？」


教会
シスタ「きゃあ！神父様！ホイミ、ホイミ！」
神父　「ふぅ…有り難うございます旅の方、私はディノと言います。…失礼ですがお名前は？」
アスカ「美少女アスカ様と、その下僕達よ」
ガボ　「…久しぶりに聞いたな、魔王様のそのフレーズ」
アスカ「シャラップ！」
ディノ「…大神官様と皇太后様の使いの方でしたとは…アルスさん、改めてお礼を言わせて貰います」
アルス「なーに、あの娘が無事だったのは、アンタのお陰だしな。…にしても、物騒な街だな、あんなバンバン火球が飛んでくるとは…」
ディノ「昔はそうではなかったのですが…ゼッペルは、国王は、ある事件がきっかけで、強大な魔法の力を欲するようになってしまい…」

　　　　ディノは、自分とゼッペルが幼なじみであり、もう一人の幼なじみの少女ルーシアを
　　　　ラグラース兵から守れなかった経緯を語った…


アルス「幼なじみの少女…」
アスカ「…かぁ」
メルビ「崖から真っ逆さまとは…なんとも…」
ガボ　「その最後の『やだぁ、死にたくない死にたくないよぉ！』って、キツ過ぎるぞ…」
ディノ「あれ以来、ゼッペルは己の力のなさを憎むようになり…私は、過去の記憶に耐えかねて、城を逃げ出してしまいました…最早、誰の言葉も、ゼッペルは聞き入れようとはしないのです…」
メルビ「とにかく、大神官様に頼まれたように、ゼッペル王を諫めて、聞き入れぬようで有れば、暴走しないように監視しなくてはならんでござるな…」
ガボ　「…でも、王様の気持ちも、オイラよく分かるぞ…オイラも力が欲しかったもんな…」
アルス「個人ならともかく、一国の王が私怨で国を動かすならば、そいつは為政者失格だ。上に立つ者は、常に下の者の運命を背負っていることを自覚していなけりゃならんからな…」
メルビ「…流石でござるな、アルス殿」
アスカ「ねぇ…アルスはさ、私がもし…その、死んじゃったとしたら…」
アルス「死なせねぇよ」
アスカ「えっ…？！」
アルス「…それに、殺したって死ぬようなタマじゃないだろ、アスカは（にやにや）」
アスカ「むっ？！な、なによー！」
門番　「ああっ、貴様ら！よくも『俺がメディルの使いだ』などと騙してくれたな！！お陰で俺は大目玉だったんだぞ！！」
アルス「はっはっは、フィッシュベルに古くから伝わる格言を教えてやろう…すなわち『嘘も強弁』！！」
門番　「それはただ単に居直ってるだけだろーが！！ええい、貴様ら全員逮捕…」
アルス「おーっと、そう言う事は、コイツを見てから言って貰おうか！」
門番　「ゲェーッ！だ、大神官様直筆のお墨付き！…でも、焦げてて濡れてる…」
アルス「それだけ厳しい道中を越えてきたのだ」
門番　「ちっ、仕方がない、通ってよし！…だが、城中で問題起こすなよ！」


アルス「そして、王が言うことを聞くはずもなく、大神官に呼び出された一行は、大神官の魔法失敗ショーにつき合わされ、ガックリとマーディラスに戻ってきたのでした。」
大神官「こりゃー！儂の部分を残らず端折るなー！偉大なんじゃぞ、知性丸出しじゃぞ儂は！」
アルス「まぁまぁ…む？…お前は」
男　　「ふん、また貴様らか…くくく、先ほどゼッペルめに禁呪の書を渡してきた所よ…奴め、喜び勇んで研究所に駆け込みおったわ」
アスカ「な、なんですって！」
男　　「くくく、これで奴は、何者にも負けぬ闇の力を手に入れ…そして、全てを滅ぼす…己が守ろうとした国や、民や、世界全てをな！…それこそ、我らが魔王様のお望みよ！」
メルビ「こやつ！魔王の手の者であったでござるか！」
男　　「お前等は、何かと目障りだな…今この場で、このメディルの使いが直々に滅ぼしてくれよう！」
アルス「……『〜の使い』とか、下っ端な名前の奴が、随分エラソーじゃないか。バシリが粋がってもろくなコトはないぞ、んん？」
メディ「くく、使いといっても色々いてな…我が魔法の力を見てもそんなことが言っていられるかな！」
３人　『マホカンタ。』
メディ「………えー」
アルス「そんな、悪魔神官みたいなグラフィックの奴とまともに戦うか。ボコれボコれ。」
メディ「あっ、あの！ここは魔法王国なんだから、魔法王国らしく戦おうよ！ね？！ねぇってバハァァァッ！」
アルス「ふん、パシリ風情が…」
アスカ「結局さ、メディルって何なのよ？」
アルス「さあ？…そんな事より、急いで魔法研究所に突撃するぞ！」
メルビ「ふぅ〜…拙者だけマホカンタが使えなかったので、どきどきだったでござるよ…」


王立魔法研究所
研究員「お待ち下さい！現在、ゼッペル王が魔法実験中で、何人たりとも地下へ入れるなと…」
ディノ「そのゼッペルを止めなければならんのだ！どけぇーっ！（どかっ）」
ガボ　「うわ、あの神父、思ったよりワイルドだな…」
アルス「でぃーのでぃーのサウルスくん、はいはいっと」
アスカ「…何よそれ」
アルス「いや、ディノって聞くとつい、なぁ…でぃーのでぃーの…はっ？！ディーノ？！…むむぅ、もしやかの御仁、男爵ディーノなのでは…」
マルチ「ヘルズ・マジシャンなら、魔法王国に相応しいですねぇ」
アスカ「あんな、鶏の血で擬態するよーな奇術師なワケないでしょーが…ほら、行くわよ！」


地下
ゼッペ「…これで完成だ」
ディノ「止めるんだゼッペル！！」
ゼッペ「ディノか…今更何をしに来た…まあいい、ふふ、この力で、私からルーシアを奪ったラグラースを滅ぼしてやるぞ…ふはははは！」
ディノ「…やっぱり、今だルーシアの事を忘れられないのか…だが、ラグラースを滅ぼしたとしてもルーシアは帰らないんだぞ！！」
ゼッペ「忘れる…だと？…忘れられる筈などないッ！！貴様とて忘れられるわけがないのだ！忘れたような顔して欺瞞しているだけに過ぎん！！…私は忘れない…私からルーシアを奪った全てに思い知らせてやるのだ…見ろ！！これが太古の究極魔法マナスティスの力だ！！ぐぅおおおおおおおっ！！」
ディノ「いかんっ！…許せゼッペル！メラゾーマッ！（どぅんッ！）」
ゼッペ「笑止な…倍にして返すわーッ！！（がぐぉぉぉんっ！）」
ディノ「ぐああああああっ！」
アルス「！…おい、大丈夫か神父？！」
ディノ「ぐ…あ、貴方達は…お願いだ…ゼッペルを止めてくれ……く、ざまはないな…アイツの言うとおり、私は逃げていた…運命から…それが…このような事…ぐぅっ！」
アスカ「喋っちゃダメよ！…すぐ研究所の救護隊が来るからね！」
アルス「よし、俺らは国王を追うぞ！」


城門前大橋
ゼッペ「ぐううう…熱い…体が熱い…壊したい…壊したイ…コワシタイ…ガ、ガガガッ、ガァーッ！」

　　　　　ゼッペル王の体が、見る見るうちに魔物へと変化していく！！

アルス「あれは？！…そうか、禁呪マナスティスとは…『しんかのひほう』の事であったか！」
メルビ「何と！あの、『だんだんよくなるピサロの進化』と歌われた、スルメのように味のある秘術でござるか！」
アスカ「確かに、デスピサロも彼女殺されてヘンになっちゃったのよね…」
ゼッペ「ガ…ギギ…ガアアアアッ！！（ぐおーーっ！）」

　　　　　ゼッペルはこごえるふぶきをはきだした！

アルス「な？！ぐあああ！」
ゼッペ「コワス、コワスゥゥ！！（ごずっ！ばぐっ！）」
ガボ　「ギャンッ！！（ばきぃっ）」
アスカ「……ッ！（どさっ）」
アルス「お、おい？！うぉのれぇぇぇッ！！」
ゼッペ「ガアアアアアアアッ（ぶぉぉぉぉっ！！）」


大神官「…り……っかりせい……しっかりせい、お前等！」
アルス「ぐっ…」
大神官「おっ？！……ふぅー、ザオリクをかけても目覚めなんだ時には、もうダメかと思ったぞ！」
アルス「く…殺られたのか、奴に…そうだ！アスカ！みんなは？！」
アスカ「……なんとか、生き返ったわよ…」
アルス「…そ、そうか…よかった………大神官、俺らでもアレには手も足も出ないぞ…もう、どうにもならん…」
大神官「ふん、儂をハブにするからじゃ。…マナスティスへの対抗呪文、究極破魔術マジャスティス、完成したわい！」
アルス「マジか？！」
大神官「無論じゃ！…さて、あの馬鹿ボウズを止めに行くとするかの」

城
兵士　「お、終わりだ…もう…」
大神官「おぅおぅ、自分の城を派手に破壊しおって…」
アスカ「げっ…あんなにでかくなってるわよ…」
大神官「まっとれボウズ、すぐにケリをつけてやるからの！ぬぅぅぅっ！受けよ、マジャスティスッ！！（カッ！）」
ゼッペ「ガ？！…ガアアアアアッ？！」

　　　　　マジャスティスの聖光に照らされ、ゼッペルが見る見るしぼんでいく！

アルス「おおっ、効いてるぞ！」
大神官「ぬ…ぬぬ…」
ゼッペ「ガガガ…ガァーーッ！！（バシィーン！）」
大神官「ぬおおおっ！！（どかぁっ）」
ガボ　「大神官のおっちゃん？！」
大神官「く、くそぅ…微調整が済んでおらなんだから…出力が不安定であったか…すまんなアルス達、ゼッペルを止めてくれ…力は殆ど残っておらんだろうが、マナスティスの力、侮るなよ…」
アルス「一度殺された相手を侮れなんて出来るかよ…行くぞみんな！！フバーハッ！戦いの歌！マジックバリアァ！」
アスカ「バイキルトッ！」
ガボ　「ウオォォォン！正拳突きだぞッ！」
ゼッペ「ガアアア！コロスコワスツブスハカイハカイハカイハカイィィッ！」
アルス「昇竜剣ッ！（ガオォォン！）」
アスカ「メラゾーマッ！」
ゼッペ「ガ…ガ…コロ…コロス…」
アルス「ようし！もう少しだ！」
メルビ「行くでござるぞ！英雄メルビンが一刀、受けてみよ！必殺、ゾンビ斬りぃッ！！（シュパァァンッ！）」
ゼッペ「ガアアアアアアアアアッ！！」

　　　　　メルビンが斬り抜けた後、ゼッペルの体に十文字の剣閃が煌めく！
　　　　　メルビンがすっ…と目を閉じると、ゼッペルはゆっくりと崩れ落ちた…

メルビ「……決まった…遂に英雄っぽく決めれたでござるよ…（じぃぃぃん）」
アルス「技名が、ゾンビ斬りじゃなきゃなあ…」
アスカ「持ってるのが、まどろみの剣じゃなきゃねぇ…」
メルビ「むきーっ！そこの二人！ケチつけるもんじゃないでござるよ！」
マルチ「あっ！ゼッペルさんが、元に戻りましたよ！！」



ゼッペ「すみませんでした…そして、ありがとう皆さん。私の取り返しのつかない過ちを防いで下さって…」
アルス「なに、王の気持ちも分からないでもないですからね…」
ゼッペ「ルーシアのこと…忘れる事など出来ませんが…もう、憎しみに狂う様な真似はしません。…この機会に己を見つめ直して、私も、国も、再出発をしようと思っています…建国の女王、ジェシカ・マーディラス１世が残した『どんな事でも、一芸を極めた者は尊い』という言葉もあります。なにか魔法以外の道を模索しますよ」
大神官「この儂が、しっかりとボウズのサポートをしてやるから、ま、安心せいて」
アルス「ふふ、期待していますよ」
老人　「おおアルス殿、ココにいらっしゃったか！」
アルス「ん？…ああ、杖作りのじいさんじゃないか」
老人　「約束の杖が出来たのでな、渡しに来たのじゃ！…ふふふ、この杖は凄いぞ！」
アスカ「何々？！そんな凄い杖くれるっての？！」
老人　「うむ…では…こほん。アルス殿受け取って下され…これぞ『いかづちの杖』ですじゃ！！」
４人　「…！！」
老人　「ふぉっふぉっ、感動で声も出ないかの？まぁ、シリーズ一有名なあの杖じゃし、無理もなかろう。…では、バリバリ使って下され〜！」
アスカ「……いかづちの杖…」
ガボ　「……今更…」
メルビ「…ベギラマ程度の威力の杖…」
アルス「…こ、こいつぁ…」
４人　『微妙〜〜ッ！！』
マルチ「はぁ、ＳＭＡＰネタですかぁ？」
アルス「マールチ。」
マルチ「はい、何でしょう？」

　　　　　　アルスは、いかづちの杖をマルチに入れた！

マルチ「はうぅぅっ？！そ、そんないきなり…ああ、だめですぅ〜！！」
アルス「ダメじゃない！…最近、お前が［ふくろ］だって事忘れがちでさ」
マルチ「あうー…」
ガボ　「さってと！んじゃ、そろそろ戻ろうぜ！…オイラ、久しぶりにアルスの母ちゃんのうまい飯悔いてーな！」
メルビ「アルス殿の母君の料理は絶品でござるからなぁ…」
アルス「よし、戻るぞ！」


現代・謎の神殿地上部
アスカ「うー…んっと！やっぱり自分の時代が一番よねぇ〜！」
若者　「あっ！アスカお嬢さーんっ！」
アスカ「え？」
若者　「はぁはぁ…やっと見つけた…お、お嬢さん大変ですっ！アミットさんが、突然倒れられて…っ！」
アスカ「なっ……なんですって？！」
若者　「うわごとで、お嬢さんの名をひたすら呼び続けてるんです…それで、神父さんが、お嬢さんを連れてこいって…このままだとアミットさん、やばいかも知れないからって…」
アスカ「そ…そんな…あんなに健康で丈夫だったパパが……アルスゴメン！私、先に家に戻るわ！ルーラッ（ひゅいんひゅいん）」
若者　「ま、待って下さいお嬢さん〜！」
アルス「…なんてこった…あのアミットさんが倒れるとは…」
メルビ「アルス殿！我々も急いでいくでござるよ！」
アルス「ああ！」


まえもどるつぎ