レヴュウ・３
〜あぁ、お似合い？！〜

金剛	「ぐわっははは！オメェらも呑め！」
黄童子	「イー！」
大神	「うーん…まだ続いている」
金剛	「いぃーい気分だぜェ！歌でも歌いてぇトコだ！」
土蜘蛛	「へぇーぇ、アンタが歌ねぇ」
かえで	「そうね…大帝国劇場に居るんだから、歌くらいは歌えないとね」
サキ	「ええ…大体、帝劇の皆さんばっかりに歌があって、私達に無いってのは、ちょっと不公平よネ」
大神	「…………。」
さくら	「？　どうしたんですか、大神さ…あっ！」
大神	「テーマソング…」
カンナ	「ほ、ほら隊長！アニメ版アニメ版！」
大神	「かんぱ〜ん…ふ〜らふ〜らぁ…いやだぁ！こんな歌じゃ嫌だぁーッ！！」
カンナ	「所で、ＴＶ版や、第２期ビデオじゃ、隊長の歌ってあんのかね？……実は見てないから知らねーんだわ。はっはっはー」
レニ	「問題発言だね。」
大神	「ＴＶ版か…さくらくんのあまりのドジっぷりに、心がくじけてしまったんだよなぁ」
さくら	「ええっ？！私のせいなんですか？！」
大神	「………でも、巴里で、さらに上を行くドジっぷりに遭遇するような、そんな予感が…やだなぁ、歌もないしなぁ…かんぱ〜ん〜ふ〜らふ〜らぁ…」
織姫	「中尉さん、ガッカリするでーす！」
レニ	「…この場面で適切なのは、しっかりする、だね」
椿	「織姫さん、ブラックジョークですよそれじゃ…」
火車	「クックックッ…哀れですねぇ…帝劇３人娘の皆さんや、少年レッドにもあると言うのにねぇ」
サキ	「私達には一曲も無いけどネ…あーあ、ふこうへーい！（ぶー）」
大神	「（…すねるサキくんも可愛いなぁ…（ぽっ））」
さくら	「…………大神さん？（ピキッ）」
大神	「う゛っ？！（拗ねるさくらくんは…いなぁ…（ぞっ））」
さくら	「あっ、今なんか酷いコト考え（どんっ）へげっ？！」
薔薇組	「うおーん！帝劇３人男にも歌をーッ！」
加山	「うわっ！…居たのか君達も」
斧彦	「一郎ちゃぁーん！再会の熱いベーゼを…んむーっ」
大神	「ぎえーっ！」
織姫	「中尉さーん！（しゅいーーんっ　ぼこ）…まったく、ダメなオトコですねー！」
大神	「織姫くん…ありがとう（ぴんぴろりろりん）」
アイリ	「えーっ！ヒロイン織姫なの〜…」
レニ	「…清流院琴音、貴方には何処か違う場所で会った気がする…」
琴音	「フフ…それは…あぁ〜ら、レェ〜ニの大将っ！お安くしてるわよん！…といった記憶？」
かえで	「狼牙転輪ッ！！…そっちのＲＥＤの、懐かしいシリーズに行っては駄目よ！」
かすみ	「まぁまぁ、私達だって、今回やっと３人一纏めで歌わせて貰ったんですし…」
紅蘭	「ああ、３人の歌ゆーたらあれやな。『濃いの発射…」
大神	「おねーさん、そーゆーネタはあかんがなーっ！（ビシッ）」
紅蘭	「こりゃまた失礼しました〜ッ！……あっはは、大神はん、タイミングは忘れとらん様やな！」
大神	「そりゃ、紅蘭との連鎖イベントで『つっこみマスター』だからね…って、つっこみマスターって一体何やねーん？！…なーんて、これを『ノリツッコミ』ゆーんやで、みさきちー！」
紅蘭	「あーっはははははっ！すっかり素やなぁ、大神はん！って、みさきちって誰やー！（すぱーん！）」
すみれ	「…盛り上がってますわね」
さくら	「……テーマソングって言えば、かえでさんの歌、なんでコロッケなんですか？」
かえで	「ああ、あれは実は食べ物のコロッケじゃないのよ。…私達の藤の一族にも、裏御三家の様に家があって、藤枝・藤井・藤島・藤林・藤崎・藤田の、古より伝わる六家…すなわちこれが、古六家！」
さくら	「そっ…そうだったんですかーっ！」
かえで	「まぁ、全然フカシだけどね」
さくら	「がくーっ！」
かえで	「でも、あかほり氏なら言いかねないわよね…」
サキ	「ぶぅぶぅ、私達も歌いたーい！モリガンも演じた、この佐久間レイさんの美声で、ぇちー感じのー」
京極	「…歌がないのなら、自分の持ち歌をテーマソングにしてしまえばいいでしょう…そうですね、例えば……大和ーにー稲妻はーしりー反魂の剣士を照らす〜飛び散れ〜京極ビィームぅ勝利にーむーかぁーってぇ〜」
カンナ	「キン肉マン旋風？！…そ、そんな歌で来るのか？！」
由里	「それ、神谷明さんが歌ったんじゃないですよ…」
京極	「法力（全て）放ち（逃げる）あぁ〜心に愛が無ければ〜陸軍大臣じゃ〜ないのさぁ〜！」
かすみ	「あ、あの、京極大臣…例えはもういいですから…」
米田	「よしわかった！ここは一つ、この俺の自慢の浪曲を…」
マリア	「うっ…し、支配人、それは思いとどまってください…」
一馬	「ふっふっふ…テーマソングなら、キャラの個性を前面に押し出した歌でなくてはな…では歌ってやろう！…伴奏スタート！（ちゃーちゃっちゃちゃっちゃかちゃっちゃちゃーちゃーちゃかちゃかちゃっちゃっ！）」
さくら	「そのフレーズ？！お、お父様！いつものを歌うつもりですか？！」
すみれ	「いつもの？」
一馬	「サボテンが憎いー サボテンが憎いー 変な形してるのにっ綺麗な花が咲くっ！チャッチャチャッ！ヘイ！」
すみれ	「がくっ！そんな、書いてる奴もうろ覚えな歌を…」
レニ	「『サボテンがにくい』…この歌、山田邦子が歌っていたんだよね」
一馬	「もーしもーサボテーンをー握り締めるのがぁ〜好きだって人がいたら〜結婚するかもしれないぃ〜！」
すみれ	「おだまんなさい！大体、その歌は貴方のテーマでも貴方が歌ってもいないじゃありませんの！」
さくら	「ううっ…お父様の個性って、サボテンだけですかぁ〜（泣）」
加山	「いやぁ〜！歌はいいなぁ〜！なぁ大神よ、共に８話のあの熱いシーンを歌おうじゃあ〜ないか！」
大神	「！…脱出のシーンか！よし！　銀座の街に響くー　世迷言（よまい）供の靴音ー　その精神（こころ）支配するのはー　蠢く悪鬼！凶器！天魔外道ー！」
加山	「正義の意味を語るー　言葉など今要らぬー　輩（ともがら）よ見えるかここにー捧げし一死！一生（いっせい）！そして祈りー！」
大神	「天武の超鋼よー　我を立たせ給えー　牙無ーき人の明日のためにー」
加山	「帝都の英霊よー　我を砕き給えー　それが永ー久への礎ならー」
二人	「わが身は既にー　覚悟ッ完了ォォォォォッ！！」
加山	「いぃやあ〜！漢はいいなぁ〜！ぼかぁ、幸せだなぁ〜！」
大神	「今ので硬派ゲージが３段階は上がったな！」
アイリ	「あーっ！ずるーい！アイリスもお兄ちゃんとの歌を歌うもん！…何もかも包んでくれるお兄ちゃん〜　悲しみも勇気に変わるねっ」
大神	「Ｌｏｖｅｌｙ！　Ｂｒａｖｅｌｙ！」
アイリ	「ＧＯ！ＧＯ！がったーい！　手を繋ぎ虹をくぐりアデュールトォ〜　いつだってアイリスの側で涙拭いてくれる　それが〜私のお兄ちゃん〜」
さくら	「ア、アイリスだけなんてダメです！…ピンクの光武がやってきた〜　人は〜いつも誰か〜愛してなきゃ〜生きられない　だから今日も一緒にいたいよ〜（大神さぁ〜ん）」
レニ	「なにもかも輝きに変えて隊長〜」
織姫	「ため息もときめくハートに〜」
さくら	「ああっ！？」
カンナ	「いつまでも抱きしめてやるよ隊長〜」
紅蘭	「優しくて頼りになるんや〜」
マリア	「どこまでも飛んできてくれる隊長〜」
すみれ	「世界中みんな愛してる〜」
さくら	「みんなまでぇ！」
大神	「い、いやあ〜、今ので軟派ゲージはマキシマムさぁ〜！」
加山	「ふむ。どちらも同じ影山の兄ぃの歌というのが、凄いギャップだな。」
米田	「きしょ〜めモテモテじゃねぇか、あぁ大神？！オメェはもう、木の役だ！木！コラムスで勝っても木！！」
大神	「まぁ…自分はちょっとカッコイイですからね…（キラリ！）」
アイリ	「あはっ☆このぅ、お兄ちゃんしょってらぁ！」
さくら	「アイリス、フランス人がそんな浅草人みたいな伝法な喋り方しちゃだめよ」
椿	「浅草人って何者ですか…」
さくら	「フランス人と言ったら『ザンス』！、『ザンス』なのよ！」
アイリ	「ちっ…違ッ！それフランス人違う〜！それ『おフランス人』〜！」
カンナ	「…さくらって、外人になんか含むところでもあんのか？」
由里	「金髪には、大いに含むところがあるみたいですけどね」
すみれ	「…にしても、誰も自分の声の歌を歌ってませんわね」
火車	「クックックッ…ここはどうやら私の番の様ですねぇ」
かえで	「うーん…何となく、予想できるわねぇ…」
火車	「ククク、行きますよ！（チャラッ！）燃えろファイヤー！たーたーかえぇーッ！！」
かすみ	「や、やっぱり！」
火車	「真っ赤な炎をぉ〜巻き上げてぇ〜！けーむーり渦巻き駆けてェ来るぅ〜っ！！」
紅蘭	「よりにもよって、『嵐の転校生』バージョンや！」
金剛	「うおー！もう我慢出来ねぇーっ！俺も歌うぜぇ！野郎供！」
黄童子	「イー！」
金剛	「かばうを一つ使う度　俺達の信じ合う〜　心の絆強さへと　変えてゆーけーる〜この胸の蒸気〜　熱くさせながらぁ〜　ＧＯＬＤ ＳＰＲＩＴＳ〜ッ！」
火車	「帝都のゴミ共ぉ〜　焼却完了ぉぉ〜！」
金剛	「よぉ〜し、テンション上がってきたぜぇ！今こそ俺達の『本気』を見せる時！」
花組	「ゲッ！！」
京極	「ま、まて金剛、『本気』は…」
金剛	「うおーっ！俺は本気だぜぇぇぇぇッ！！！（むあ〜〜ん）」
全員	「ぐわわーっ！く…くっさぁぁぁッ！！」

京極	「…本気は出すなと、あれほど言っておいた筈だがな…」
金剛	「申し訳ありません…京極様」
サキ	「相変わらずスッゴイのネ…貴方の必殺技、『漢の本気・魅惑のアロマ』…」
金剛	「ううっ、水狐よぉ…この技は、魅惑のアロマじゃなくて、『金剛縛り』だってばよぅ…」
椿	「ああん、もういやーん！まだ臭いが染み付いてる気がします…私、客商売なのにぃ…」
サキ	「ブロマイド屋ですものネ☆」
椿	「いえ、別にブロマイドだけ売ってるわけじゃ…帝劇せんべいとかも…」
サキ	「そうだ！私達のブロマイドも売店に置いてくれないかしらネ」
アイリ	「へぇ〜っ！お姉ちゃん達のブロマイドもあるの？」
サキ	「ウフフ、黒鬼会スペシャルブロマイドなのヨ☆　それぞれの五行の司る、五欲に準じた写真なのネ…あ、五欲っていうのは、それぞれ…木行＝食欲・火行＝破壊欲・土行＝睡眠欲・金行＝金銭・権勢欲・水行＝性欲なのネ。…見たい？」
アイリ	「わーい！見たい見たーい！」
サキ	「じゃあ見せてあげるワ☆…これが木喰のブロマイド」
さくら	「縁側で茶をすすりながら、みたらし団子を美味しそうに頬張ってますね」
カンナ	「むちゃくちゃ幸せそうな顔してんな…」
木喰	「ふぉ〜ふぉ〜…」
サキ	「えい、Ｂボタン連打でメッセージスキップ！…次が火車の。これは、帝都クリーン運動にこっそり参加して、集めたゴミを燃やしてるところのネ」
織姫	「火車のクセに、ムチャクチャ爽やかな笑顔してまーす！不気味なんですケドー！」
由里	「労働の汗が輝いてますねぇ…」
火車	「ち、違う！これは帝都にダイオキシンをまき散らそうと…」
マリア	「まだ、そんな物が問題になるようなゴミは出てないわよ」
火車	「くっ………水狐、いつの間に私の秘密の趣味を…」
サキ	「ウフフ、お仕事ですもの。で、これが金剛。」
すみれ	「手下の黄童子に慕われてますわね」
かすみ	「こうやって見ると、いい兄貴分なのですが…のですが…せめて人間に慕われて欲しかったですね…」
サキ	「それで、土蜘蛛ネ」
レニ	「日だまりで、ぬくぬくと眠っているね」
アイリ	「わぁ！可愛い寝顔ー！」
マリア	「ふふ…寝ているときは無邪気なものね」
土蜘蛛	「んあーっ！ここここ、このバカ水狐！何て写真を！！」
サキ	「あら、折角顔はいいのに、そんな怒ってばっかりいたら魅力半減ヨ。…私の言う通りにやってみたら変われるわヨ？」
土蜘蛛	「え…そ、そうかな」
サキ	「そ。いい？行くわヨ☆…『モシモシ？水狐ママよ。こうやって、前屈みになって、膝に手を置いて、小首を傾げてにっこり笑って〜』」
土蜘蛛	「こ、こうかい？」
サキ	『だっちゅーのっ』
カンナ	「…慎吾ママのそんなＣＭあったなぁ…にしてもパイレーツとはまた古い」
土蜘蛛	「………（ぶちっ）く、こ、このボケ水狐ォォォォッ！！五行相克〜…ハッハァ！九印曼荼羅ァーッ！！」
水狐	「むっ！…貴方が８本の手足で殴りかかるというなら、私は８体の水狐となってそれを受け止めるゥ！…はぁ〜…分身殺法！ゴオォ〜ッドォ！」
一馬	「サボテン。」
水狐	「きゃあん？！いったあぁい！」
一馬	「何をやってるんだ全く」
由里	「…とか言いつつ、ブロマイドを懐にしまってるわ」
土蜘蛛	「うわああ！そんな恥ずかしい写真持ってくなぁ！」
一馬	「ぬっ…ぐわぁ、面が、面があああっ！」
さくら	「そのネタは、さっきやりました」
一馬	「さくらぁ…冷たいじゃないか」
さくら	「……知りませんっ（ぷいっ）」
サキ	「じゃあ、鬼王のを見せちゃおうかナ」
織姫	「………さくらの人形ですかー？これー」
レニ	「抱いて寝ることもないと思うけど…」
椿	「太正浪漫堂にあった奴ですね」
一馬	「うおお？！ば、ばれた？！……パパ、寂しかったんだよぉ…しくしく」
京極	「水狐よ…これではブロマイドではなく、単なる暴露写真ではないか…」
サキ	「京極様のスペシャルブロマイドは、私専用だから、売れないのネ」
京極	「な、なに？！私のまであるのか！…不安だ、見せてみろ水狐！」
サキ	「これ。陰陽の術が巧く出来なくて、泣きそうなのをぐっと堪えてる京極様（当時９歳）」
由里	「きゃー！かっわいいー！」
かすみ	「…一枚欲しいですね」
京極	「私が９歳の時の写真など、何故お前が撮れるのだ！？」
サキ	「ウフフフフ、念写よ、ネ・ン・シャ☆」
京極	「そういうのは、念写ではなく妄想と言うのだ！」
大神	「ところで、サキくんのブロマイドはないのかい？」
サキ	「あら、あるわヨ。…大神さんにだけ特別に見せてあげるワ」
大神	「どれどれ…！！！！！…こっ、こっ、これわぁぁぁっ！？フオォォォッ！」
金剛	「な、なんだオイ！…水狐、お、俺にも！」
サキ	「あらん、残念ネ☆お正月スペシャルブロマイドは１年に１枚なのヨ」
金剛	「うおおお、水狐、悔しい！俺は見れないのがくーやーしーいーっ！！」
アイリ	「お兄ちゃん、アイリスにも見せて見せてー」
大神	「子供は見ちゃダメッ！！」
アイリ	「ア、アイリス子供じゃないもん！！」
さくら	「大神さん、どんな写真なんですか？」
大神	「子供は見ちゃダメッ！！」
さくら	「子供って…あの、私、もう２０歳なんですけど…」
大神	「ハタチだろうと子供はダメッ！」
さくら	「ひ、酷い……はっ！？子供好きの大神さんが、私を子供と見てるって事は、大神さんは、私のことが好きって事？！（ぴんぴろりろりろりん）」
織姫	「…どーして、この人はこーゆー思考が出来るんですかー？」
カンナ	「そーゆー奴なんだよ、さくらは」
一馬	「そうか、大神くんもさくらの事が好きであったのか、ならば何も問題はないな」
大神	「いいっ？！」
一馬	「…で、どうかね？もうさくらとは…その、結ばれたのかね？」
さくら	「お、お、お父様！？なななな、何を」
一馬	「なんだぁ！？まだなのかぁ！？ええい、大神一郎！貴様それでも大和男児か！…って言うか、もう破邪の血統は、さくらしか残ってないんだよぉ！娘の代で途絶えてしまったら、御先祖様に申し訳なくて申し訳なくて…責任取れ大神！」
大神	「俺のせい？！…って、大佐が生き返ったのでしたら、さくらくんの弟なり妹なりをジャンジャン作ればいいじゃないですか！それこそ妹１２人！兄チャマ、チェキよ！！」
一馬	「いや…長らく死んでたから、ちょっと不安だしさ…さくらなら、若くて健康だから安心だし、な？今、時代は出来ちゃった婚だし！」
大神	「だから、出来るも何も、交渉してませんってば！」
さくら	「大神さん…私はいつでも…なんでしたら、想像妊娠で出来婚でも！」
京極	「ほう…どうやらこれは、面白…いや、おめでたい事になりそうですね」
すみれ	「……貴方が何か尽力すると、ロクな事にならない気がするのですけれども」
京極	「ふっ…では、若き二人が共に歩む未来を祝して、陸軍省から贈り物をしようではありませんか！」
大神	「ま、待て！まだそんな話には…」
さくら	「大神さん…わたし…嬉しいです」
大神	「いいっ！？いつの間にか逃げ出せない展開になってる？！…罠！これは真宮寺家の罠だ！…ああっ、でも、エサはとても美味そうだ！食べてみたいがエデンのリンゴ！」
カンナ	「ちぇっ…さくらのやつ、うまいことやりやがって…まあ仕方ねぇーか」
マリア	「そうね」
すみれ	「どうせ、すぐに飽きますわよ」
大神	「…？なんか変だぞ、皆の反応…こんなに聞き分けがよかったか？」
京極	「蕎麦食ってないのは、貴方だけでしたね」
大神	「だから術じゃないかそれは！！」
京極	「まあまあ、晴れの門出に目くじら立てない。…では、受け取ってもらいましょう。我が法力の全てと、陸軍の頭脳を結集した素敵な贈り物…いでよ、降魔ケーキ！！」
ケーキ	「ギョエエエエッ！」
帝劇	「降魔兵器じゃないかーッ！！」
木喰	「これ〜は〜れっ〜き〜とした〜食〜料〜じゃ〜」
加山	「降魔の身体に、ところどころフルーツが埋め込んである…」
レニ	「口から垂れているのは、ガムシロップだね」
京極	「陸軍が極秘に入手した降魔の肉片から作成された降魔兵器…それと同時に、『肉なんだから食えるんじゃないか？』というコンセプトの元に開発された、自走食料、それがこの、降魔ケーキ！」
織姫	「ムキー！だからどーしてそんな風に考えるですかー！そこがヘンだよ日本人ーっ！！」」
一馬	「さあ、ケーキに入刀するのだ！」
大神	「ええぃ、もうやけくそだ！やってやる！…さくらくんっ！」
さくら	「はいっ！」
大神	「狼虎滅却！」
さくら	「破邪剣征！」
二人	「真形霊鳥、無形光辰！」
大神	「勇気の刃と」
さくら	「希望の剣を」
二人	「今、一つにして！破邪剣征・桜花天舞ーッ！！！」
ケーキ	「ギョエエッ！（ぼがーん）」
全員	「うわぁーっ！飛び散ったぁーッ！」
さくら	「…ああ…これでやっと大神さんとしっぽり…（ぽやーん）」
アイリ	「さくらぁ…肉片ついてるよ…」
レニ	「……これは…栄養価が高い」
全員	「喰うなあっ！！」
一馬	「見事な二剣二刀の儀だったな、二人とも！…そうなんだよ、最初っから藤枝と山崎の二人でやれば成功してたんだよ…そしたら魔神器なんて…」
大神	「しかし…魔を封じる剣とかいって、封じても封じても降魔が絶えないな」
京極	「魔を封じる剣ですか…おかしいとは思いませんか？、封じる剣だけが存在すると言うのは。物事は常に表裏一体、陰陽の関係にあるものです」
米田	「…どういう事だ？」
京極	「魔を封じる剣があるのなら、魔を解放する剣もある…そう言う事ですよ」
帝劇	「な…なんだって？！」
京極	「かつて、黒之巣会が行なった六破星降魔陣の基点として打ち込まれた『楔』…陸軍が回収しておいた物ですが。その楔の核とも言うべき６振りの刀剣、それこそが魔を解放する剣と言う訳です」
土蜘蛛	「そして、その６本の剣を使える奴等を集めたのが、黒鬼会、真の結成理由という事さ」
一馬	「陸軍対降魔部隊と同じと言う訳だな」
金剛	「へっへ、これが俺の刀、崩刀武雷（ほうとうぶらい）よ！」
火車	「私のは瑠刀荼毘（りゅうとうだび）ですよ」
木喰	「ワシ〜の〜は〜衰〜刀〜喪〜忌〜（すい〜とう〜そう〜き〜）じゃ〜」
土蜘蛛	「アタシのは妖刀苦憎（ようとうくにく）だよ！」
水狐	「ウフフ、私のは陰刀蜂刺（いんとうほうし）ヨ☆」
京極	「…そして、最後、この一振りだけの剣が、この私の征剣天覆（せいけんてんぷく）です…」
大神	「そ、そんなに有ったのか…」
一馬	「…まあ、陸軍に入るともれなく名前だけ付いてる刀剣が与えられるんだがな」
さくら	「じゃ、じゃあ、天笠さんとかも、持ってるんですか？」
京極	「ああ、天笠に与えたのは確か、撤剣青菜（てっけんせいさい）だったかな…」
マリア	「………その名前は、どうやって決まっているの…？」
京極	「無論、私がその場で相手を見てつけているのです」
水狐	「（私が最初に貰ったのは、荊剣泡浮（けいけんほうふ）だったワ…）」
金剛	「（俺のは、怒剣曉遮（どけんぎょうしゃ）だぜ？！）」
土蜘蛛	「（アタシなんて、誅剣八甲（ちゅうけんはちこう）だよ…）」
京極	「……おや、貴方達、何か、不満が、あったのですか…？」
３人	「いえいえとんでもない！貰ったときは感激してました！」
金剛	「（…名前を聞くまでは）」
京極	「ふむ…金剛…良い度胸ですね…受けよ！熱血必中幸運努力気力１５０ストナアァァサァンッシャァァァインッッ！！！（どびーむ！）」
金剛	「うぎゃー！そ、そんなご無体なーっ！」
黄童子	「オヤビンあぶなぁーい！（しゅいーん）」
金剛	「き、黄童子…（ぴんぴろりろりん）」
京極	「お、おのれ黄童子、我が法力の全てを注いだ攻撃を凌ぐとは…」
椿	「それよりも、その初太刀を防がれたら終わりっていう、薩摩示現流みたいなの、何とかならないんですか…」
琴音	「あら…その潔さが美しいのですよ」
かすみ	「薔薇組の皆さん…（まだいたのね）…そう言えば皆さんもやはり？」
琴音	「ええ、もちろん。我が美剣、燭剣爛耀（しょっけんらんよう）…」
菊之丞	「私のは…醒刀望映（せいとうぼうえい）…です」
斧彦	「んふ☆アタシのは、感刀口唇悦（かんとうこうしんえつ）よぉん…そうだわ、さくらちゃん、今度のお祝いに、アタシの刀をあげる！一郎ちゃんと仲良くね」
さくら	「えっ！いいんですか？…有難うございます斧彦さん！！」
アイリ	「さくらは刀剣フェチだもんねぇ〜」
さくら	「フェ、フェチなんかじゃないわよ！」
すみれ	「いいえ、あの、サクラ２ガイド地の巻の表紙を見れば、間違いなくフェチですわよ」
大神	「やはり、関東甲信越・小さな旅…」
さくら	「いいです、フェチでもなんでも…えへへ（スラッ）…はううっ！？」
織姫	「さくら…どうしたですかー？」
さくら	「織姫さん…（がばっ）…ちゅうー！」
織姫	「うむぅーっ？！（な、何）むむむーっ！（し、舌がー！）うむぅうむむむーっ！（唾液がー！いやーっ！ラブひなーっ！た、たすけてー！）」
マリア	「なっ、何やってるの、さくら？！」
さくら	「（ゆらぁり…）うっふふふ、大神さん…ちゅうをしましょう！ちゅうー！」
大神	「うわー！どうしたんださくらくんっ！」
斧彦	「感刀口唇悦の持ち主は、好きな相手には、ちゅうをしたくて堪らなくなっちゃうのよ」
レニ	「…妖刀ひな？」
京極	「それぞれの剣には、名に秘められた力が備わっていますからね…」
大神	「だから、術を使うなって！！」
紅蘭	「なんやなんや、何をやっとるんや皆」
さくら	「紅蘭…ちゅうー！」
紅蘭	「ん？！ホンマ、アンタとはやっとれんわーっ！（びし）」
さくら	「こりゃまた失礼しましたーっ！…あら？あららら？」
大神	「も、元に戻ったのか、さくらくん…」
カンナ	「流石、バリツを越える伝説の武術、『変な関西弁』の使い手…」
紅蘭	「カンナはん、その設定は無かったことにしようや」
由里	「でも、姿が見えなかったけど、どこに行ってたの？」
紅蘭	「いやな、木喰はんと技術談義で盛り上がってな、双方の技術を合わせれば凄いモンが出来るやろって、設計図を花やしきに送って、突貫工事で組立させて見たんや。でぇ、その試作機が花やしきから轟雷号で届いたんで、見にいっとったんや」
レニ	「新しい機体か…興味深いね、どんなのなんだい？」
紅蘭	「（キラッ！）ふっふーん…木喰はんの、降魔兵器のノウハウに、うちらの霊子甲胄の技術をプラスした新しい理論体系より生み出された、新型霊子甲胄『降武』やでぇ！」
全員	「………」
アイリ	「きもちわるーい…」
加山	「…エヴァンゲリオンか、コレは？」
紅蘭	「なんやもぅ皆して…ええやんか、アメリカのゴジラかて、どうみても降魔やないか！こいつは降魔の能力に、乗り手の霊力をプラスして、どこまでも強くなる汎妖人型決戦蒸気なんやで！…さぁテストや、テスト！……おーい、織姫はーん！」
織姫	「えぐえぐ、さくら、酷いでーす………ほえっ？な、なんですかー？」
紅蘭	「ちょっと新型の試乗をしてほしいんや」
織姫	「新型機？…ギョエッ！な、なんですかー？！このヘンなのー！」
紅蘭	「降武や。こいつはちぃとクセがあるさかい、実力のある織姫はんに乗って見てもらいたいんや」
織姫	「ま、まあ…そこまで言うのでしたらー、乗らない事もないですけどー」
紅蘭	「ほか！ほしたら善は急げや！………どやー？織姫はーん？」
織姫	『なんですかコレー！中がぬるぬるして暖かいでーす…ぎゃー！なんか触手が絡んで来たでーす！！』
紅蘭	「それは霊子力伝達プラグや、光武にかてついとるやろ？」
織姫	『ロム・アーマーですか、コレわー？！あっ、やーん！うくくく、くすぐったいでーす！』
大神	「…大丈夫なのか、本当に…」
紅蘭	「ちぃーっと動かしてみてくれるかー？」
織姫	『紅蘭さーん…』
紅蘭	「なんや？」
織姫	『コレ、操作しても言うコト聞きませーん！（泣）』
紅蘭	「………あっちゃー…暴走してしもうたようやな…」
織姫	『たーすけてくださあーーい！はわわわわ、れれ、霊力が、す、吸われる〜！』
大神	「おいおいおい！街のほうに飛び出しちゃったぞ！」
紅蘭	「しゃあないなぁ…ま、こんな事もあろうかと、対策はしてあるんや。備えあれば迷いなし！ていっ、自爆装置！！ぽちっとな！（ぼがぁーん！！）」
大神	「むっ、無茶すんなぁーッ！！お、織姫くーん！アイリス！治療だ！」
アイリ	「オッケー！出てこい出てこい出てこーいっ！…イリース・プティ・ジャンポール！！」
ジャン	「イィーヤッハァ！よおーし行くぜェ！Ｎｏ１とＮｏ３は織姫だ！Ｎｏ２と５は降武、残りは全員街を治すんだゼェ！ヒュゥ〜ッ！」
アイリ	「よーしよしよし、良くやったね、ジャンポール達！」
ジャン	「アイリス〜誉めてくれよ〜　サラミくれよサラミ〜　ああ、泣くんじゃネェＮｏ８！　サラミくれ〜　うえぇ〜ん　誉めてくれよ〜　泣くな！　サラミ〜」
大神	「…アイリス、なんだこれは？」
アイリ	「ジャンポールだよ。４番は縁起が悪いからいないの。サラミをあげないと機嫌が悪くなるから…」
レニ	「セックスピストルズだったのか…」
アイリ	「物を直す力…それが、このアイリスの能力！」
大神	「それにしても紅蘭！こんな危ない物を…織姫くんに何かあったらどうする気だったんだ！」
織姫	「じゅーぶん、あったのですけどー…うう、なんでいつもいつも私ばっかりこんなメに合うんですかー…？」
由里	「そりゃ、プレイヤーの、『お気に入り』に登録されちゃってるからですよ」
織姫	「…大メーワクでぇ〜すっ！！」
大神	「とにかく、謝りなさい」
紅蘭	「大神はん、こんな言葉を知りまへんか？『学問に王道無し、科学に人道無し』」
かえで	「…その通りなんだけど、その通りにしちゃいけないこともあるのよ…」
紅蘭	「降武は、まだまだ研究の余地ありありやなぁ…よっしゃ、ほな、こっちの発明を試してみよか」
カンナ	「まだなんかあるのか？！」
紅蘭	「これや！ウチの大発明、『ゆめみくん』や！！…コイツは凄いで、ある人物の見ている夢を、他人もリンクして体感できるっちゅう、お洒落にヤバ気な代物や！」
さくら	「…で、なんでこんなもの作ったの、紅蘭？」
紅蘭	「コイツで、今までの事を追体験しよ思ぅてな。帝撃の劇作るんなら必要やろ？」
すみれ	「そう言えば、公演をやろうって話でしたわね…」
マリア	「なんだか、遠い昔に感じるわ…」
アイリ	「で、誰がつけるの？」
紅蘭	「そら大神はんや。過去の出来事を夢に見るのは、大神はんの特技やしな」
大神	「いいっ！？…そ、そりゃ、今までのムービーを夢で見れるけど…そんな怪しい機械は嫌だ！大体どういう理論で動いてるんだそれ？！」
紅蘭	「……大神はん。科学や発明っちゅうのはな…まず、これがここにあるという厳然たる現実がある。…理論や理屈っちゅーもんは、後から構築されて来るものなんや！」
大神	「そ、それはＭな科学の理屈だーっ！！」
加山	「大神よ…古人いわく、『人間あきらめが肝心だ』…逃げられない事は判っているんだろ？」
大神	「なんの！どんな逆境もあきらめないのが、帝国華撃団だ！」
レニ	「当て身。（びし）」
大神	「はぅ…っ」
織姫	「…相変わらずクールにコトを進めるですねー…」
紅蘭	「よっしゃ…こうして、こうと…皆、コードの端は持ったかいな？」
全員	「おーっ！」
紅蘭	「ほな、強制催眠装置作動！」
金剛	「うおーーっ！俺は本気だぞぉーーっ！！（むわぁ〜ん）」
全員	「そ、それかぁぁぁぁぁッ！………あぁ…ぁ（ばた）」

ちゃららーんららんらんらんらんらーんらーんらららららんらんらーららーん
隊員の状況（カシャッ！）

壱・さくら………………窒息	弐・アイリス…………失神
参・すみれ……………昏倒	四・紅蘭………気力充実！
伍・織姫………………気絶	六・カンナ……………悶絶
七・レニ…… シャットダウン	八・マリア………意識不明

ゲームを再開《ピッ





曲参考（笑）：キン肉マン、みんなのうた、覚悟のススメ、とんでぶーりん、嵐の転校生、疾風アイアンリーガー